2021年2月。Twitterで盛り上がっている議論を見てPalantirを買った。メモを書かなかった。バリュエーションを確認しなかった。出口価格を設定しなかった。3か月後、4万ドルの損失でポジションを手じまいした。
私が損をしたのはその会社が悪かったからではない——実際Palantirは私が売った後も上昇し続けた。自分が何を買っているかを十分に理解しておらず、論文が変わった時にいつ出るかの明確な枠組みがなかったから損をしたのだ。
この損失は本が教えてくれないことを教えてくれた。買う前に書くことは儀式ではない——それは本物の思考ツールだ。
なぜ書くことが機能するか
書くことは直線的に考えることを強制する。頭の中では混乱していても明確な気がする——しかし考えを紙に書き出すと、矛盾はすぐに現れる。
「理解の錯覚」と呼ばれる心理現象が知られている。素早く考えるとき、実際より高い確信度を自分に与えてしまう。書くことは思考を遅くし、ギャップを明らかにする。
意思決定研究者たちは、投資判断を事前に書く人々が書かない人々よりも良いリターンを達成することを発見した——彼らが賢いからではなく、書くことが衝動を減らすからだ。
取引前メモ:5つの要素
ポートフォリオの2%を超えるすべての取引で記入する統一メモを作成した。
要素1:1文で語れる論文 1文で明確に買う理由を説明できなければ、まだ理解が不十分だ。段落ではなく1文。「2026年予想EPS比PER21倍という合理的なバリュエーションで、CloudとAdvertisingの成長がEPS18%成長を実現するためGOOGLを買う。」
要素2:触媒とタイミング 市場が私の見ていることを見るようになるのは何か?いつ?明確な触媒がなければ、アイデアは正しいかもしれないがタイミングは不明だ。
要素3:間違いの条件 自分が間違っていることを認めるためには何が起きなければならないか?これが最も重要で最も書きにくい要素だ。ここが曖昧だと論文が崩壊した後もポジションを保持することになる。
要素4:バリュエーションと適正価格 「安そうに見える」だけでは不十分——実際の数字が必要だ。PER、簡易DCF、セクター比較。
要素5:ポジションサイズと理由 なぜこの特定のサイズなのか?積み増しや削減の条件は?
3分ルール
時間をかけて書く価値のないトレードに対する私のルールはシンプルだ。3分間の書き込みに値しないなら、私のお金にも値しない。
3分は1段落を生み出す。1段落はアイデアが強いか単なる感覚かを明らかにする。
書くことは成功を保証しない。この習慣を完全に採用した後も多くの間違いを犯した。しかしそれはより重要なことを保証する。なぜそのポジションにいるのかを理解し、論文が変わった時にいつ出るべきかを知ることができるようになる。
